ここまで本当に寒かった・・。
川の上を渡る風は冷たく、もちろん風よけもないから直撃だ。
超初心者の僕は、ずっとパドルを漕いでいられないので、ちょいちょい休むのだが、休んだ途端に身体が冷えてくる!
快晴なのに、こんなに寒いとは・・。
最初からカッパを着なかったのはミスだった・・。

川面から見る景色は、感動だった。今まで見たことのない角度だ。
しかし30分もすると、飽きてきたw
河川敷は、ずうっと同じ景色なのだ。
荒川河川敷を走るウルトラマラソンは、精神修行だと聞いたことがあるが、今の僕も同じ心境だった。
トラ山さんは「時速10キロ・キロ6分で下れるから、ジョギングと同じペースですね。」とスタート前に言っていた。
「漕がなくても進みますよ、川だから。」とも言った。
しかしそれは、スケジュールキツ男(以下SKOと略す)の計算ミスだった・・。
関宿城まで1時間の予定だったが、倍近くかかっていた。頑張って漕いで、時速7キロが限界だった。川の流れが弱いので、漕ぐのを止めると時速3キロ・・。歩くのよりも遅いペースになってしまうのだw
浅瀬が多く、座礁もする。10回は座礁したと思う。
ペースは全く上がらなかった・・。SKOとの付き合いもそこそこ長いので、この男のキツキツプランはある程度理解しているつもりだった。
しかしそれはMTBや山行でのことだ。僕も山でのことならプランの杜撰さに気づき、リカバリーすることもできる。
しかし水モノは全くの未知の世界。
そして寒さとともに僕を苦しめたのが、腰痛だ。
足には防水バッグが乗り、腰の後ろに小さなベルト状のもので腰を支える。ずっと腹筋をやっているようなポジションなのだ。
何時間もこの恰好なので、腰と腹筋と股関節が固まってくる。
腰の痛みでパドリングが出来ない→
→漕ぐのを止めると、途端に寒くなる
→再び漕ぐと、腰が痛くなる。
の無限ループ!
腰を延ばしたいが、狭いラフトの上ではそれもできない。
寒いので頻尿の僕は用を足したくなるのだが、まず上陸ポイントを探さないと用も足せない。
補給食や防寒着は、防水ザックの中なので、上陸しないと防水ザックから取りだせない。
自由がないっ!
360度遮るものがないのに、監禁されているみたいだっ!

まさに「真綿で首を絞める」ような状況の中、やっと橋が見えて来た!
河川敷は、橋か鉄塔ぐらいしか、景色が変わらないのだ。

パドルよ、あれが芽吹橋だっ!
SKOのプランでは13時には上陸している予定だったが、この時点で14時半を過ぎている!
杜撰すぎるッ・・w

この橋を下から眺めるのが、今日の目的だったのだ。
このために、途中でリタイアしないで頑張ってきた。

ゴオーーーール!!
もっと先まで進む予定だったが、日が暮れてくると寒さがヤバい、ということでこの先で無理やり藪コギ上陸w
カヌー乗りってスゴイね・・。
僕は腰が無理。トラ山さんは平気だったもんなあ。あ、平気だったのは腰ね。かなり疲労してましたw
8時半出航で、上陸15時。ランチ休憩は30分もしていない。6時間以上かかった。
SKOは処女航海である僕&複座パックラフトで、30キロもの航海をプランニングしていたのだ!
後で知ったのだが、ユーコンさんのブログには「日帰りはだいたい8キロ」と記載があるのを見たよ・・。
上陸後はラフトを畳んで、トラ山邸まで2.5キロを歩いた・・。
身体が冷え切っていたので、荷物背負って歩いても寒かったなあ・・。
腰はバキバキ・・。川の上があんなに寒いとは思わなかった。
でも今まで見たことのない景色を見ることができた。きつかったけど、芽吹橋まで諦めずに流れ着いた。
良かった。
イヤ、良かったではまとめない。まとめたくない。
SKOのプランは杜撰すぎるのだ!いつも最終的に生還できているけど、ギリなのだ!
今回女性1名も来るハズだったのだが、来なくて正解だったと思う。30キロは長すぎるっ!
こうして僕の初パックラフトの旅は終わった。まさしく洗礼だったw
後半は文句ばっかり書いてきたが、良い経験をさせてもらって感謝していますw
でも、しばらくパックラフトはイイかなあ・・w
そうだ、一回だけ、「シャベー!!」って言ったよ。
トラ山邸で暖かいシャワーを浴びた時に、自然に口から出ました。
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