
ヒュッテからすぐに北横岳山頂だった。南峰と北峰があったが、どうでもよかった。
双子池はまだ小屋開け前なので、遅い時間に到着しても怒られる心配はなかったけれど、日没前に着きたかった。暗くて雨が降っている中でテント張って、夕食を食べるのは避けたかった。
昨日と同じだ・・。日没前を目指して幕営地を目指している。どうして二日連続で男塾な山行になってしまったんだ・・。
ここから本気出す!
スタスタと歩いて双子池まで1時間40分のコースを1時間10分で歩いた。

とりあえず日没前に幕営地に辿り着くことが出来た・・。やれやれ・・。

双子池の目の前がテン場。(翌朝に撮った写真です)
ホテルは レイクサイド
湖沿い レイクサイド
食事も レイクサイド
Oh~ レイクサイド。

雨の降る中、急いでテントを張る。スタープラチナのように素早く正確にっ!
前室にサバイバルシートを敷き、濡れているモノを置いた。着ている中で濡れていないのは、ファイントラックのアンダーだけだったので、その上に防寒着のサーマラップパーカを羽織った。着替えの長袖シャツも浸水してビチャビチャだったのは凹んだ。
ズボンも濡れていたので脱ぎ、就寝用の防寒タイツを履いた。
下はタイツで、上はモコモコの上着・・。志茂田景樹のようなスタイルになったけれど、僕以外誰もいないので構わないっ。
全身濡れていて侘しい気分だったが、寒くないのは幸いだった。
カレーヌードルに昨日の残りのスパムを入れて食べた。美味しかった。
寝る前のポテチは食べる気分にはならずに、シュラフに入った。
楽しいとは思わなかった。やはりロープウェイで下山するのが正解だった。ベテランの人なら、これくらいの雨はなんとも思わないだろう。連泊で縦走すれば、悪天候にだって会う。でも僕にはその心構えが出来ていなかった。
帰りたい、と思った。 ぜんぜんチャッピーテン泊じゃない・・。
もし、今僕の前に青くて真ん丸の顔をしたヤツが「このドアを使えば、すぐに家に帰れるよ。ただし1万円ね。」と意地悪な笑みを浮かべて話しかけてきたなら、僕は迷うことなく、その白くて真ん丸の手にお金を渡しただろう。
だがここにそいつはいない。未来から僕を助けには来てくれないのだ。
かわいい小屋番さんも、売店も水洗トイレもお風呂もない。僕しかいない。
ザックに外付けしていたマット、保水しないハズだったのだが、水をしっかり含んでしまっていた。敷くかどうか迷ったが、寝るときに腰が痛くなるので、敷いて寝た。テント内に「濡れ」を持ち込みたくなかったが、それは無理な話だ。
でも前室のあるダブルウォールテントで良かった、と思った。シェルターだとどうしようもないもんな。
二泊縦走なんてするんじゃなかった・・。予報が悪い時に強行するんじゃなかった・・。
夕食は食べることができたが、去年の分水嶺の時と同じく、歩いていて何度か嗚咽もした。疲労とストレスで胃がやられかけている。弱いなあ、僕は・・。
明日は来た道を戻り、ロープウェイで下山しよう。そう決めると、ココロが楽になった。
なかなか熟睡はできなかったけれど、それでもいつの間にか眠りに落ちていた。

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