山行

分水嶺トレイル 2017Bの旅~6 初めて眠くなる

神隠しにあって道を間違え、すっかり弱気になった僕は、眠気を感じてはいなかったけれど予定通り将監峠で3時間睡眠。
そして日が明けて16日の午前2時には、胃をやられて何も口にできなくなってしまった僕。

雁峠までの道は崩落の為、去年とは違い尾根コースを進む。尾根を通ったつもりだったが、下から巻いてしまったようで尾根に合流するのに時間がかかった。
そしてこの後、僕は初めて「山で眠くなった」
去年の分水嶺や24時間カモシカ山行をやっても眠くなったことは一度もなかったのに、初めて眠くてフラフラしながら歩いた。当然ペースは落ちる。さっき3時間寝たのになあ・・。

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ガマンできなくなり、「小さな分水嶺」のベンチでエマージェンシーシートにくるまって15分だけ寝た。ここから友人達に「もうダメかも」という弱気なメッセージを送った。雁塔から燕山への急登を登る。ジェルも水も口にできなくなり、だいぶペースは落ちていてCTの70%を大幅に越えている。

ずっとリタイアのコトを考えながら歩いていました。今はまだ歩けるけれど、何も補給していないのでそのうちハンガーノックになるだろう。そしたら自力で下山もできなくなり、スタッフの人に迷惑を掛けることになる。まだ動けるうちにリタイアして下山したほうがいいんじゃないか?

第一チェックポイントの雁坂峠には午前6時着。去年の分水嶺の前泊の宿でお会いした、Pーリンさんチームも休憩していました。
重鎮さんチームはリタイアして道の駅みとみに下山するとのこと。僕も一緒に着いて行くか悩む・・。

でもリタイアしてすぐに家に帰りつくんならいいんだけど、そうじゃない。道の駅みとみまで下山してバス乗って・・風呂にも入りたいなあ。あ、着替えないや。Tシャツとパンツは温泉で売ってるだろうけど、短パンはないよなあ・・。どっかユニクロ寄らないとな。そっか、風呂入ったあともこのシューズ履くのやだなあ・・。
といろいと考えていると・・めんどくさいという結論に達しましたw

どこでもドアで家に直帰できるならリタイアを決断しただろうな・・。
長く休憩するとリタイアしたくなるので、早々に出発。まだ足は動く!甲武信小屋まで頑張って、そこでもう一度リタイアを考えよう。

人間は弱い。すぐ安きに流れる。僕にとって一番イージーな決断を下してしまった。「前に進む」だ。リタイアこそが勇気がいるが正しい判断だったのかもしれない。もしトラ山リーダーが一緒だったら、どう判断したんだろうな。
そう思いながら、僕は甲武信小屋を目指して進んだ。


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